感度が高い人も通う大人のコーヒー専門店を夫婦二人三脚で経営
PROFILE
- 名前
- 青島貴士さん・朋未さん
- 出身地
- 貴士さん/垂井町 朋未さん/大垣市
自家焙煎のコーヒー専門店「青島珈琲焙煎所」を垂井町内で経営。朋未さんが立ち上げた手作り焼き菓子のブランド「かたわれ」も好評です。
住宅街の中にたたずむ隠れ家のようなコーヒー専門店
垂井町内の住宅街の中にひっそりとたたずむ「青島珈琲焙煎所」。扉を開けると、しっくいの壁と間接照明、アンティークの家具などからなる落ち着いた空間が広がります。ここでいただけるのは、垂井町出身の店主・青島貴士さんが豆のセレクトから焙煎、ドリップまでこだわり抜いた10種類ほどの深煎りコーヒーと、妻の朋未さんが担当するパウンドケーキなどの焼き菓子。「ゆったりとくつろいで、好みの味を見つけてもらえたら。」とふたりは笑顔で話します。
きっかけは、自ら豆を挽いて淹れた1杯のコーヒー
貴士さんが初めて手動のミルを使って自分で豆を挽き、コーヒーを淹れて飲んだのは25歳の時。「芳しい香りと雑味のない味わいに驚いた。」といい、そこから独学で学んだコーヒー豆の焙煎にどんどんのめり込んでいきました。「煎りたて、挽きたて、淹れたてのおいしさを多くの人に広めたい。」と、2017年ごろからマルシェイベントなどでテイクアウトコーヒーや豆の販売を開始したところ、SNSを通じて徐々にその存在が知られるように。手応えを得た貴士さんは本格的に焙煎士の道へ進むことを決め、2019年7月に父親が所有する空き地にコンテナを活用した焙煎所兼コーヒースタンドをオープンしました。そして、さらなる進化を求めて2020年10月に開いたのが、セルフビルドで建てた現在のお店です。「生まれ育った垂井が好きだったので、迷わず垂井町でオープンしました。」と話します。
営業日は水曜を除く週6日。毎日午前中に焙煎を行い、13時から店を開けています。少量ずつ焙煎するのは、煎りたての新鮮な豆でコーヒーを淹れたいから。「焙煎で何よりも大切にしているのは自分の感覚。コーヒー豆はとても繊細で、日によって異なる気温や湿度、豆の個性と向き合い、火加減と焙煎時間を調節しながら仕上げていかなければなりません。色つや、香り、音…五感を使って、最適な瞬間を見逃さないように心がけています。」
大垣市から移住した妻は、公私にわたるパートナー
大垣市出身の妻の朋未さんは、2021年1月の結婚を機に垂井町へ移住してきました。「付き合い始めた頃は、夫が自分のお店を持つなんて想像もしなかった。」と話しますが、裏方仕事を手伝ううちに、ふたりで同じ夢を追いかけたいと考えるようになったそう。そこで、お店で提供するケーキ作りを担当することにし、2021年7月には予約販売中心の焼き菓子ブランド「かたわれ」を開設。今では公私にわたるパートナーとして貴士さんをサポートしています。
コーヒーと焼き菓子を通して、垂井町の人とまちを元気に
ふたりに今後の目標を聞くと、「コーヒーと焼き菓子を通してお客様に幸せをお届けし続けられるよう、互いに高め合い進化していきます。」との答え。さらに貴士さんは「僕たちの店が、これまで垂井町に縁のなかった人の足を向けるきっかけになったり、地元のつながりが深まったりするきっかけになったらうれしい。生まれ育ったこのまちをもっとおもしろくしていきたいんです。」と目を輝かせながら語っていました。
「青島珈琲焙煎所」
不破郡垂井町2161-52
営業時間:日~火曜13:00~18:00 / 木~土曜13:00~17:00、20:00~23:00
定休日:水曜
※時短営業の可能性があるため、instagram(@aoshima_coffee、@__kataware)でご確認ください。
My favorite spot
相川水辺公園(左岸)の近くに、朋未さんがしばしば通うグリーンとお花の専門店「花のしごと」があります。「空間にさりげなく彩りを与えてくれるようなシックな色合いのセレクトが素敵で、当店の装花はこちらと決めています。オーナーさんの温かい人柄も魅力のひとつなので、ぜひチェックしてください。」
「花のしごと」
住所:不破郡垂井町清水1-140
TEL:0584-71-9152
※詳細はInstagram(@shigoto_51)でご確認ください。