きょうの垂井

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インタビュー

2021.04.01

古民家に住みながら、わくわくするものづくりの発信を垂井町から

PROFILE

名前
田中佐弥さん
出身地
大垣市出身

垂井町梅谷にある株式会社 日進鉄工の二代目社長
2019年に垂井町へ移住。食べることが好きで趣味は料理。
人が集まる場所を作りたくて、現在、溶接体験ができる工房を準備中。

川のせせらぎを聞きながら過ごすコーヒータイムがお気に入り

「私は大垣市出身ですが、最寄り駅は垂井駅。幼い頃から自然豊かな垂井町のあぜ道を自転車で駆け回っていました。垂井の景色の方が好きだったんです。」そう語る田中さんは、英会話スクール講師、アメリカ留学を経て、2020年に父親が一代で築いた鉄工所を継いだ。その一年前から垂井町の古民家に住んでいる。「昔から古いものに興味があり、いつか自然豊かなところで古民家に住んでみたいと思っていました。探し始めたら、職場の近くで思っていた通りの家が見つかったんです。」会社の継承、古民家との出会いから垂井町へ移住した。家の横には、梅谷川が流れていて、癒やしそのもの。川のせせらぎを聞きながらのんびり過ごすコーヒータイムは、自然がいっぱいの垂井町に住んでよかったと思える時間です。

溶接の体験ができる工房「iroN’s」への想い

代表取締役に就任する直前、新型コロナウイルスの影響で鉄工所の仕事が激減。今だからこそできることはないか、そして自分がわくわくすることは何かと考えた時に浮かんだのが、「溶接の体験工房」を始めることだった。工房名は「iroN’s(アイアンズ)」。自宅横にある昔ながらの倉の白壁を生かした和カフェのような工房を設計した。「アイアン家具が好き、世界に一つだけのものを作りたい、溶接に興味がある、どんな理由でも、この工房が“鉄工”を知るきっかけとなればいいなと思っています。ワークショップの後には、工房の横の川で川遊びやバーベキューもできます。とにかく大人も子どもも楽しめる場所を作りたい。鉄工について、楽しく知ってもらえれば。」と、今は、試作品作りと構想を膨らませる日々。工房は、2021年夏、スタート予定。

#わくわく

鉄工の可能性を探るため、素材を活かしたどんな家にもなじむ一輪挿しや、鉄と木を組み合わせたスツールなどのアイテムを試作し、日々、SNSで発信している。「日進鉄工を女性が活躍する鉄工所にしたい。誰もがわくわく働ける職場を目指したい」と、夢を語る田中さん。現在、鉄を使ったアイテムを作成できるワークショップも企画している。垂井町がものづくりの町になる日も、そう遠くないのでは。

My favorite spot

「私の好きな場所は、工房から歩いて10分の場所にある「木工房 結(写真上)」。県産材を使ったオーナー手作りのシェーカーボックスや、カトラリーなどが並んでいる。美しい作品を生み出すオーナーも魅力的な人物だ。オーナーと、ものづくりについて語る時間から、インスピレーションを得ている。